おやっと思ったら要注意知っておくべき認知症の症状まとめガイド

暴力・暴言

認知症の症状が進行すると出やすい、暴力または暴言などの問題行動について、原因や対策法を紹介。ご家族や介護者の心得なども解説します。

認知症が進行すると暴力・暴言が起きてしまうのはなぜ?

アルツハイマー型認知症など、脳の機能低下によって起こる認知症の症状は、いつも普通にできていたことができなくなっていく…という点が特徴と言えます。私たちは普段、怒りや喜びを感じても、抑えが働いているのでそのまま表情や言動に表すことはほとんどありません。

しかし、認知症の方の場合は、脳の機能低下によって感情を抑えることが難しくなっていて、感じたことをストレートに表してしまうのです。さらに、不安や恐怖によって感情が敏感になるために、小さなきっかけで怒りのスイッチが入ってしまったり、暴力が出てしまうこともあります。

認知症のタイプ別に見る暴力・暴言の特徴について

認知症には、アルツハイマー型やレビー小体型などいくつかのタイプがありますが、それによっても暴力や暴言の内容が若干異なります。

例えば、前頭葉などに萎縮が起こる前頭側頭型認知症の場合は、穏やかな性格だった方が急激に怒りっぽくなったり、人が変わったように暴力的になってしまうことがあります。ほかにも、レビー小体型認知症の場合は、幻覚が見えるといった特殊な症状が出てしまうこともあり、それが原因で暴力的になるケースがあります。

暴力・暴言を改善するために

問題行動に接すると、ご家族や介護者は戸惑いや苛立ちを感じてしまうかと思います。しかし、なぜ暴言や暴力が出てしまうのか、その理由を考えてみましょう。

認知症が進行してあらゆることが理解できない状況になると、自分がどこにいるのか一緒にいる人が誰なのかもわからない、不安や恐怖に常にさらされている状態であると想像してください。そんな中、優しい声かけもないままに突然おさえつけられたりしたら、思わず抵抗してしまうのは当たり前のことでしょう。このような本人の心情にも配慮し、穏やかな気持ちで接することが最も大切なことです。

家族や介護者はどのような対応をするべき?

暴力や暴言などの問題行動は、本人の不安や恐怖、焦燥感などの表れであることが多いので、それに対して介護者が乱暴な言動を返してしまうと、さらにご本人が不安と混乱に陥ってしまい、問題行動を増長させてしまいます。

問題行動が起きているときは、ご家族や介護者の側にも暴言が出てしまっている場合が多々ありますから、冷静に対応することを心がけましょう。暴言や暴力が出るほどに本人が興奮しているなら、介護者は少し離れてしばらく様子を見ても良いでしょう。興奮が収まってから、優しく声掛けをしてみてください。

認知症の予防方法まとめ