おやっと思ったら要注意知っておくべき認知症の症状まとめガイド

徘徊

認知症を発症すると、家の中や外を歩き回る徘徊という行動が出ることがあります。徘徊はなぜ起こるのか、症状の特徴と、周囲の適切な対応方法について考えていきましょう。

徘徊が起こる原因とは?

徘徊は、認知症で起こりやすい行動を伴う症状のひとつです。家の中や家の外をうろうろと歩き回るもので、ケガや事故につながることもあるため、対応がとても難しい症状です。

徘徊が起こる原因はいくつかありますが、見当識障害や判断力の障害によって状況が把握できなくなる、記憶障害が進むことで年齢が逆行してしまう、といった脳の機能低下による障害が複合的に起こっていることが考えられます。

また、施設や病院など、それまで慣れ親しんだ環境から変化があった方などは、居場所のなさや不安感によって、徘徊の症状が増大してしまう場合もあります。

徘徊の原因として挙げられているのは、以下のような要素です。これらの要素がいくつか重なって徘徊が起こると言われています。

  • 見当識障害
  • 判断力の低下
  • 現実を把握する能力の低下
  • 記憶障害による年齢逆行
  • 生活習慣や過去の仕事の再現
  • 不適切な対応や慣れない環境からの逃避
  • 居場所のなさ

徘徊のタイプ別特徴

徘徊は、本人が「なぜ徘徊したがるのか」という目的や理由によっていくつかのタイプに分類することができます。

年齢の逆行タイプ

例えば、『家の外へ出かけたい』と訴えて徘徊するタイプは、記憶障害で新しい記憶が失われているため年齢が逆行しているケースで多く見られます。昔の習慣に従って仕事へ出かけようとしていたり、子供のお迎えへ行こうとしている、といったパターンです。

帰宅願望タイプ

また、逆に『家に帰りたい』と訴える帰宅願望タイプの徘徊もあります。施設や病院に入所している方が帰りたいと訴えるケースは理解しやすいのですが、中には自分の家にいるのに帰りたいと要求する場合があります。これは、本人の年齢が逆行していて昔住んでいた家や実家に帰りたいと要求しているのです。

部屋の中をぐるぐる歩き回ってしまう方や、目的もなくただひたすら歩いて行ってしまう方などは、焦燥感や不安感が強く、自分が落ち着く場所や見覚えのある場所を探して歩き回ってしまう傾向があります。

家族や介護者はどのような対応をすべき?

徘徊には目的や理由がある場合がほとんどです。症状が進んでしまうと目的がはっきり分からない徘徊も出てきますが、できるだけ目的を見つけ、その目的に添った対応をすることが大切です。

仕事へ出かけようとしている方に、「あなたはもう仕事に行かなくてもいい」と説明して、外へ出られないように鍵を閉めてしまっても、本人は状況をまったく理解できませんから、ご家族や介護者へ不信感を持ってしまいます。

現実を本人へそのまま伝えてもあまり意味がないので、「今日は仕事はお休みですよ」など、本人が納得するような説明を根気よく行うことです。重要なのは、本人に安心感を持ってもらい、信頼できる人、場所であることを認識してもらうことなのです。

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