おやっと思ったら要注意知っておくべき認知症の症状まとめガイド
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接し方はどうすればいいのか

ご家族や身近な方が認知症になってしまったら…。どのようなケアをすればよいのか、症状に対してどう対処すべきか迷うことが多くなります。少しでも介護が楽になるよう、がんばりすぎないように、どんなことに注意すればよいのか考えておきましょう。

信頼関係が基本。安心できる環境を整えて

出来事や人を忘れてしまう、判断力や認識力が低下してしまう、という症状は、本人にとって自分が自分でなくなっていくような感覚であり、かなりの恐怖や不安を感じているはずです。そんなとき、安心して眠れる場所や食事、穏やかに接してくれる人がいれば、どんなに心が休まるでしょう。

認知症のケアの基本は信頼関係です。たとえ家族の存在を忘れてしまったとしても、「この人は安心して任せられる人だ」と本人に感じてもらえれば、それだけでお互いが穏やかに過ごすことができます。本人が慣れ親しんだ場所や人、好きなもの、快適な環境を整えることが最も大切です。

感情的になるのは逆効果

認知症の症状が進むと、せん妄や徘徊、失禁や異食など、様々な問題となる行動が出てくることがあります。介護で疲れているとイライラが募り、本人に対して強く当たってしまったり、言葉が激しくなってしまうこともあるでしょう。そんなときは、本人から少し離れて冷静になる時間を取り、感情をそのままぶつけないように注意します。

問題となる症状は、本人が意図して行ったことではないので、こちらが高圧的な態度や激しい言葉をぶつけると、本人はなぜ起こられたのか分からずパニック状態になります。問題行動がエスカレートすることもありますから、感情的にならないよう気を付けましょう。

忘れてしまうことを想定して準備してみる

認知症の方の介護をしていると、食事をしたばかりなのに「まだ食べていない」と繰り返し食事の催促をするケースは多々あります。そんな症状が続くときは、あらかじめ1回の食事量を減らしておき、催促されたらおにぎりやフルーツなどを少しずつ出す、といった工夫をしてみるのも1つの方法です。また、食事の皿をしばらく片づけずに置いておき、「もう食べましたよ」と見せる方法もあります。忘れてしまうことや行動が停滞してしまうことなど、表れやすい症状が分かって来たら、症状が出ることを想定してあらかじめ準備しておくこともできます。

できるだけ本人の気持ちに沿ったケアを

例えば徘徊が多くて困っているとき、本人がなぜ毎日出かけたがるのか、なぜ歩き回りたがるのかを考えてみると、スムーズに対処できるようになるかもしれません。現役時代に毎日朝早くから出社していた習慣がある方は、直近の記憶が抜け落ちて現役時代に戻ってしまうと、いまだに毎日決まった時間に出社しようと準備してしまいます。その理由が分かっていれば、「今日は会社お休みですよ」と声をかけるだけで本人は納得してくれるかもしれないのです。

認知症の症状が進んでくると、本人の意思や意図をくみ取ることが難しくなってくるかもしれませんが、何か行動を起こした背景には本人の意図や希望があるはずです。そこを推測し、希望に沿ったケアを行うことができれば、介護はもっと充実したものになるのではないでしょうか。

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