おやっと思ったら要注意知っておくべき認知症の症状まとめガイド
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認知症になりやすい人ってどんな人

認知症になりやすい、なりにくい、という差はどこにあるのでしょう? 研究によって分かりつつある認知症の発症リスクや、発症の傾向について解説します。

認知症を発症している方には共通点がある?

アルツハイマー型やレビー小体型など、認知症の種類はいくつかありますが、いずれも発症する原因が明確に分かっているわけではありません。しかし、認知症の方の生活習慣や体質などを調査していくうちに、一定の共通項があることが分かってきています。

例えば、高血圧や糖尿病などの生活習慣病を持つ肥満ぎみの方は認知症発症率が高まると言われていますし、逆に痩せすぎの方も認知症のリスクが高いとされているのです。

ここでは、認知症を発症しやすい体質、性格、生活習慣について紹介しますので、当てはまるかどうかチェックしてみましょう。

認知症になりやすい体格・体質は?

特に認知症のリスクが高いとされるのは、肥満ぎみの方や高血圧、糖尿病の持病がある方です。慢性的に睡眠不足の人や睡眠障害の方も認知症の発症率が高くなると言われています。さらに、最近の研究によって、BMI値が20以下の痩せすぎの方の認知症リスクが高いことも分かってきています。

認知症になりやすい生活って?

生活習慣病のリスクが高い方が認知症リスクも高いという研究結果が出ています。基本的には生活習慣病にかかりやすい、高カロリーで高脂肪の食事や飲酒を好む、甘いものを間食する、いつもお腹いっぱい食べてしまう、といった習慣がある方は認知症にもなりやすいと考えられます。また、毎日運動する習慣がない方も認知症リスクが高まると言われているそうです。

認知症になりやすい性格は?

その方の性格によっても、認知症のリスクが高まる場合があります。例えば、ネガティブ思考が強くてうつ傾向な方、真面目で神経質な方、怒りっぽくて短気な方などは認知症になりやすいそう。逆に、社交的でのんびり屋、いつもポジティブシンキングでいられる方は、認知症になりにくいと考えられています。

囲碁、将棋が好きな人は認知症になり難い?

「認知症予防に囲碁や将棋が効果的」という話を聞いたことがある方は多いと思います。それでは、囲碁や将棋が好きな人は認知症になりにくい傾向があるのでしょうか?

囲碁や将棋を趣味にしている人の認知症発症率はわかりませんでしたが、群馬大学医学部からの報告では、地域でできる認知症予防として、次のようなものを挙げています。

本研究では,認知症予防法で「できる」こととして,男性は,囲碁・麻雀・将棋,禁煙,パソコン,女性は,手芸,化粧,おしゃべり,料理,食事関係があがっている。性別によりできることが異なることから,男女別で予防策を配慮し実施する必要がある。

出典:地域住民ができる認知症予防法の関連因子 -介護予防講習会の参加者の自己評価から- 内田・内田・町田 群馬大学医学部保健学科 2010
https://gair.media.gunma-u.ac.jp/dspace/bitstream/10087/5366/1/HKJ30-001-008.pdf

囲碁や将棋は認知症予防に理想的

上の報告では、囲碁や将棋だけではなく、麻雀やパソコン、手芸なども認知症予防に効果的とされています。

指先を動かすということは脳機能を向上させることに繋がり、さらに対局によって頭を使うのが囲碁や将棋です。その上、人と対戦するゲームなので、会話をすることもできて、認知症予防に必要な項目は全てそろっています。

囲碁や将棋を打つ流れを考えても、このような趣味を持つ方は、認知症になりにくいと考えられるでしょう。

統合失調症の人は認知症になりやすいか?

統合失調症と認知症は症状が似ていると言われていますが、その関連性についてははっきりしていませんでした。

しかし、デンマークで行われた18年間の統計によると、統合失調症を発症したことがある人では、そうでない人に比べて、認知症を発症するリスクが2倍になったと報告されています。

統合失調症と認知症の関連性の研究結果

この統計は50歳以上を対象にしたものですが、データは次のようになっています。

調査人口:約2,800,000人
認知症発症人数:136,012人
統合失調症発症人数:20,683人
統合失調症の認知症発症人数:944人

出典:JAMA Psychiatry「Long-term Risk of Dementia in Persons With Schizophrenia: A Danish Population-Based Cohort Study.」
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26444987

この統計を見ると単純に2倍の人数になったわけではなく、他にも様々な要因を加味して算出した確率なのだとわかります。詳細なデータは公表されていませんが、65歳未満では統合失調症に対する認知症のリスクはさらに上がるそうです。

脳梗塞の人は認知症になりやすいか?

脳梗塞や脳卒中を発症したことがある方は、確かに認知症になりやすいと言われています。ですが、それはアルツハイマー型認知症ではなく、脳血管性認知症というタイプの認知症のことです。

そもそも脳血管性認知症は、脳梗塞や脳出血が原因で引き起こされます。脳梗塞や脳出血などの疾患によって脳がダメージを受け、脳機能障害によって認知症が発生するのです。

脳血管性認知症とは?

Ⅳ.脳血管性認知症 脳卒中発作後に発症し,階段状に進行することが,ADなど変性疾患による認知症との鑑別に重要である。潜在性に発症し緩徐に進行する変性疾患の進行経過か,階段状に進行するVaDの進行経過かを,介護者からの問診で把握するよう心がける。

出典:認知症 池田 学 一般社団法人 日本高次脳機能障害学会 2009
https://www.jstage.jst.go.jp/article/hbfr/29/2/29_2_222/_pdf

こちらにも書かれているように、症状の進行が少しずつ進んでいくタイプと、階段状の波がある進行をするタイプの2つにわかれます。どちらのタイプであっても、脳梗塞などが再発するとさらに症状が悪化するので、再発予防が必須です。

特徴としては、アルツハイマー型認知症に比べて、記憶障害が軽い場合が多いということです。脳梗塞後に、記憶がはっきりしているのに無関心になったり、感情の起伏が激しくなったりした場合には、脳血管性認知症を発症した可能性もあるでしょう。

認知症の予防方法まとめ
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